なぜゲーム、動画、スマホにのめりこむのか。
いくつかの理由が考えられますが、カウンセリングで扱うことが多いのは、見えていない「ストレス」、また「コミュニケーション」です。
子どもがスマホなどにはまるときは、何かしらのストレスがあるときが多いです。それに直面するのがこわくて、考えなくてもいいものにのめりこみます。これは、大人も同じです。大人の場合は、それがスマホであったり、お酒であったり、買い物であったり、パチンコであったりとさまざまな形をとります。
はじめは、友だちもやっているから、少しやってみよう、宿題やるのが嫌だから、などの軽い気持ちで始まりますが、やっているうちに、自分のストレスを考えなくてもいいことに気がつく(無意識のときもよくあります)と、だんだんのめりこんでいきます。また、ゲームなどは、友だちともつながれる手段でもありますので、お互いにはまってしまうこともあるかもしれません。
不登校のお子さんが、ゲームや動画にはまりやすくなり、昼夜逆転になりやすいのも、このストレス回避のためだとも考えられます。
ストレスの現れ方は、人それぞれです。体の不調にでるときもあれば、このように、何かに依存してしまう場合、不登校になる場合もあります。
もう一つ考えられる理由は、コミュニケーションの苦手さです。自分の思いを伝えられない、どう伝えていいかわからない、自分の意見がわからない、頭が真っ白になって言葉がでてこない、話がわかりにくいと言われてしまう、自分が一方的に話してしまう、など、コミュニケーションの苦手さといっても、さまざまあります。一般的には、何かに苦手意識をもつと、失敗することを恐れて、やらなくなっていきます。それがコミュニケーションとなると、日常でも人間関係でもとても大切なツールなので、話さなくなっていくと、引きこもっていってしまいます。
また、何かに集中しやすいタイプのお子さんは、ゲームや動画に過集中してしまう傾向もあるようです。
カウンセリングでできること
その方によって、対応は違います。初回面談の際に詳しい話を伺い、一緒に方針を決めていきます。
まずは、その隠れているストレスについて、一緒に考えていくことです。自分でストレスを認識するだけで、だいぶ気が楽になることも多いです。人間は、見ないふりをすると、余計にそれが大きくなっていく傾向がありますので、向き合うことで、そんなに怖いものではないとわかるようになるからです。
また、行動療法の一貫として、ゲームや動画をちがうものに代替していくことを目指していきます。ストレス対処法を増やし、ストレスを感じたときに、自分がどうすればいいのかわかることも大事です。
また、ストレス耐性がついてきて、他のことに集中し始めると、不思議となぜ今までゲームや動画にはまっていたのか本人がわからなくなるぐらいになる人もいます。
お子さんには
来談者中心療法
子どもの話に耳を傾けて「聴く」療法です。子どもたちにも言いたいこと、聞いてもらいたいことはたくさんあります。第三者であるカウンセラーが、子どもの力を信じ、そして共感をもって話を「聴く」ことにより、子ども自らが気づけるようになり、大きな変化につながることがよくあります。
行動療法
行動療法とは、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすことを目指します。まずは長期目標をたて、その目標を達成するためには何が必要か考え、小さな目標を作っていきます(スモールステップ化)。この短期目標を1つずつ達成し、ごほうびやほめることによって、自己肯定を高めることができます。ゲーム・動画依存では、まずはゲームをしていた30分の時間を他の好きなことに代える(例えば漫画を読むなど)ことを目指します。その30分の時間を少しずつ延ばしていき、ゲームの時間を減らしていきます。その成功体験を積むことにより、また自信が回復していきます。
保護者の方やご家族には・・・
NHA®︎(こころを育てるアプローチ)を学ぶ
ご家庭で、子育ての中で、お子さんにできることはたっくさんあります。NHAを学んでくださって、ご家庭で実践してくださると、カウンセリングのプロセスはぐんと早くなります。また、子育ても楽しくなってきます。
たとえば、お子さんが時間になってもゲームをやめられないとき、「どうしてやめられないのか」「いつになったらやめられるのかしら」「自分からやめられたことがない」などと「やめられない」ことに意識を向けると、親の気持ちも不安や怒りが強くなります。
NHAでは、そこに意識を向けるのではなく、たとえば、週末になるとやめられる、昨日よりも注意したら早めにやめられた、他のルール(スマホはリビングで見る)は守れる、自分でゲームや動画を見過ぎていると近くしているなど、できていることに意識を向けて、そこに声をかけます。ただ「ほめる」だけではなく、できていることを描写するように詳しく承認していきます。
そうすると、自己肯定感が育ち、学校にこころが向いていくようになっていきます。
保護者の方へのコンサルテーション
依存の場合、保護者の方も心配になるのは当然のことです。子ども一人ひとり、ニーズは違いますので、子どもにあった解決策をご家族と一緒に探していきます。子どものことを一番よく知っている保護者の方だからこそ、一緒に協力しあうことが大切だと考えます。
事例
高校生1年生男子
不登校になり、家からほとんど出なくなり、昼夜逆転、そしてゲームにどんどんはまっていったEくん。カウンセリングの中でも、ゲームの話がほとんどでした。ゲームは、報酬が見えやすく、達成感も感じやすいこと、また他の人にもつながれたり、競争心もあおられるため、どんどんうまくなりたいという向上心も生まれやすくなります。学校に行けない劣等感をうめてくれるところがあるのです。
カウンセリングが進むにつれ、だんだん親に自分が感じていた学校へのストレスを口にするようになっていきました。それを保護者の方が、「傾聴」していき、また「NHA」の視点で、できていることを言ってもらえるようになり、ゲームだけではない自分の価値観になんとなく気がつきはじめました。
学校が変わってからは、先生のご理解もあり、だんだんと学校へと意識が向くようになり、それにつれて、ゲームをする時間も減っていきました。高校を卒業するときには、自分がゲーム依存だったことにも気がつき、ほとんどゲームをすることはなくなっていきました。
小学生5年生男子
受験のストレスから、やっちゃいけないと分かっていても、どうしてもゲームや動画を見てしまうFくん。受験も自分で納得しているはずなのに、どうしても勉強に集中できないストレスがありました。そのため、ご両親とケンカになってしまうことも多く、お互いにストレスになっていました。
カウンセリングで自分のことをたくさん話をしていくと、だんだんスッキリした気持ちになっていきました。それとともに、勉強に集中できるようにもなっていきました。
お問い合わせ方法
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良好な親子関係を築くために大切なことをお話しした動画講座を見ることができます。
この動画講座は、不登校についてお話ししていますが、どんな親子関係にもあてはまると思います。
動画講座はすべて無料プレゼントです。
ぜひこの動画講座をご覧いただき、カウンセリングについてお問い合わせください。
オンラインカウンセリングの注意点
- ある程度安定したWIFIが必要となります。
- パソコン、スマホ、タブレットでも構いませんが、パソコンが一番安定するようです。
- 主にMicrosoftのTeams(チームス)を使います。ご予約いただきましたら、リンクをお送りいたします。パソコンで使用の場合、ダウンロード、ログインは必要ありません。スマホ、タブレット、MacのSafariの場合は、ダウンロードが必要となります。うまくいかない場合は、ZoomやSkypeを使うこともあります。
- カウンセリング中はプライベートが守られるお部屋でお願いします。
- オンラインがうまくいかなかった場合、電話に変更、もしくは日時の変更いたします。
- お子さんのカウンセリングの場合、ある程度言語化できるようになるのが小学校3年生ぐらいになりますので、それぐらいでしたら、オンラインカウンセリングが可能です。