悲嘆とは
だれか大切な人がなくなったり、大切な物がなくなると、たくさんの感情がでてくるのは自然なことです。感情を感じることが弱いとか、悪いわけでは全くありません。そのように感じることを悲嘆と言います。
悲嘆には、感情だけではなく、体の反応もあります。
感情:否認(認めたくない気持ち)、怒り、悲しみ、自分を責める気持ち、罪悪感など
体: 痛み(頭痛や腹痛)、眠れない・過眠、食べすぎる・食べられない、めまいなど
その他: 集中力の低下、今まで楽しかったことが楽しめない・やれないなど
悲嘆はプロセスなので、これらの反応が強くなったり弱くなったりします。波のように感じるときも多いでしょう。ただ、その波がだんだん小さくなっていきます。
家族間でできる大切なこと
悲嘆を感じていると、今まで感じていた安心感や安全感がないように感じることもあります。できるだけ安心を作ることをしてみましょう。無理に話す必要はありませんが、お子さんが話をしてきたら、なるべく大人もオープンに話すといいです。ただ、大人の方が話を聴けないぐらい辛い気持ちがでてくるときもありますので、そのようなときは、正直にお子さんに伝え、他の人や専門家にヘルプを出しましょう。このようなときに誰かにサポートを求めることは、弱いことではなく、とても大切なことです。
カウンセリングでできること
カウンセリングでは、まずカウンセラーとの信頼関係が何より大切になります。失われた安心感を感じていただくことが大切だからです。そのため、定期的にセッションを設けることをお願いしています。
セッションではつらい気持ちをたくさんだしてもらいます。遊びの中で、または話をしてもらうことで、感情を解放していきます。たとえば、怒りが強いときは、クレヨンを使って感情を表現してもらって、何に怒っているのかを話してもらいながら描いてもらうと、とてもスッキリすることがあります。また、なくなった人への手紙を書いたり、その人と会話することをイメージしたり、絵(天国など)を描いたりします。
事例
中学1年生 女子
突然にお父さんを亡くしたEさん。心配したお母さんと一緒に来談されました。
突然に誰かがなくなったり、まわりにサポートする人がいないと、こころも体のリスクも高くなります。はじめは、認めたくない否認の気持ちが強くなります。それからだんだん、悲しみや怒りが強くなったり、罪悪感、後悔などが強くなっていきます。プロセスが進むと、受容の気持ちがでてきて、新しい生活に順応していきます。悲嘆はプロセス(過程)なので、感情は行ったり来たりしますし、大きくなったり小さくなったりします。長い年月が必要な方もいらっしゃいます。
Eさんは、初回面談から自分の気持ちを話すことに長けていました。突然いなくなったお父さんへの怒り(これはとても自然な感情です)、自分がもっと何かできたのではないかという罪悪感(これもとても自然な反応です)、そのような気持ちをたくさん語ってくれました。
たくさんの感情をだした後でのセッションでは、お父さんが今どんなところにいるのか想像してみて、絵を描いてみたり、なくなった後の世界についても話をしたり、お父さんとの思い出もたくさん語りました。お母さんと一緒のセッションをすることによって、お母さんの安心感もでてきました。
今は落ち着いて生活を送っています。
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オンラインカウンセリングの注意点
- ある程度安定したWIFIが必要となります。
- パソコン、スマホ、タブレットでも構いませんが、パソコンが一番安定するようです。
- 主にMicrosoftのTeams(チームス)を使います。ご予約いただきましたら、リンクをお送りいたします。パソコンで使用の場合、ダウンロード、ログインは必要ありません。スマホ、タブレット、MacのSafariの場合は、ダウンロードが必要となります。うまくいかない場合は、ZoomやSkypeを使うこともあります。
- カウンセリング中はプライベートが守られるお部屋でお願いします。
- オンラインがうまくいかなかった場合、電話に変更、もしくは日時の変更いたします。
- お子さんのカウンセリングの場合、ある程度言語化できるようになるのが小学校3年生ぐらいになりますので、それぐらいでしたら、オンラインカウンセリングが可能です。