不登校の子どもに何かしてほしいときの伝え方

こんにちは。

不登校専門 公認心理師の川合仁美です。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

子どもがつらそう、なかなか学校に行けないとき、

でも親としてはこれは「やってほしい」とか「やってほしくない」と

思うことがあるでしょう。

 

たとえば、学校のこの行事は行ってほしい、とか

ゲームしながら大声ださないでほしい、とか。

 

そのように「これはやってもいいけれど、これはやらないでね」

という線引きをすることは

とても大切なことだと思います。

 

子どもに遠慮して何も提案もできなくなってしまう方もいますが、

これは親子の立場が逆転してしまいます。

 

でも、上から押さえつけるのもダメです。

 

では、どのように伝えればいいのでしょうか?

 

伝える前にまずは2点を考えてほしいことがあります。

一つ目は、「何を一番伝えたいのか?」

あれもこれも一気に伝えると

子どもはただ注意されただけだと思います。

だから、今一番伝えたいのは何か考えてみてください。

 

二つ目は、そのやってほしいこと(ほしくないこと)は

「具体的なことか?」

 

たとえば、子どもに「もっとがんばってほしい」と言っても

何も伝わらないどころか

子どもはまた怒られた、

がんばっているのにわかってもらえない

と思ってしまいます。

これは親子関係が悪化します。

 

だから、なるべく細かく具体的に考えてみてください。

たとえば、卒業式にでてほしいと言っても、

それは全体の卒業式に全部でてほしいのか

卒業式を後ろで見てほしいのか

卒業証書をもらってほしいのか(校長室でもいいから)

いろんな形があります。

 

そして、実際に伝えるときのコツです。

・「具体的に」

これは前述した通りです。

・「1つだけ」

何かを伝えるときは一つだけです。

子どもも混乱しません。

・「理由はくどくなく、簡潔に」

理由を伝えるときは、いろいろ説明しないで、簡潔にしたほうが伝わります。

・「私は〜 自分を主語に」

アイメッセージとも言いますが、自分を主語にして伝えてください。

子どもを主語にすると、子どもは怒られたと思います。

・「さわやかに」

これが一番むずかしいのではないでしょうか。

注意としてではなく、一つの意見として伝えるときは

さわやかに伝えることが大切です。

なるべく口角あげて話します。

練習してみてくださいね。

 

たとえば、

「最後に区切りがつくから、卒業式にでてほしいとママは思っているよ。」

「ゲーム中に大きな声をだすと、すごくびっくりするから、大きな声はださないで、普段の声にしてほしいよ。」

 

そのあと、「あなたはどう思う?」聞いてみると

子どもの気持ちも聞けるでしょう。

 

そして、伝えたあとには、

「ママの話を聞いてくれてありがとう」

「ママの話を聞いて、〇〇をやろうと思ってくれたんだね」

子どもの姿勢を承認してあげてくださいね。

 

でも、ママさん一人で考えるとわからなくなることもあります。

自己判断だと逆効果のこともあります。

だから信頼できる心理師に相談してみてくださいね。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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