「子どものために」と動くと逆効果

こんにちは。

不登校専門 公認心理師の川合仁美です。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

お子さんが不登校になり、「子どものために」

何ができるのか?

何をすればいいのか?

考えて行動するママさんも多いかと思います。

 

実は、これは逆効果になります。

その理由は、

子どものためと思っていても、その想いがお子さんとちぐはぐなことが多く、

子どもの気持ちをおいていってしまうことがあります。

 

また、先回りしてしまうので、

過干渉になってしまい、

子どもが自分で考えるチャンスがなくなってしまいます。

 

そして、一番大きな理由は、

「子どものために」と考えることは、

優先順位が子どもが1位にきてしまっていて、

ママさん自身は2位、3位と低くなり、もっと低いかたもいます。

 

これは、ママさんが自分の気持ちを我慢しすぎることになります。

我慢しすぎると

気持ちが落ち込んだり、つかれてしまいます。

 

では、どうすればいいのか?

それは「自分のために」と考えることです。

自分がどうしたいのか?

何がOKで何がイヤなのか?

自分の感情は何だろうか?

これを基準にして考えるということです。

 

たとえば、つきそい登校をされていらっしゃる方もいると思います。

もちろん、それが悪いわけではありません。

 

でも、お子さんに学校についてきてと言われて、

どんな気持ちがしましたか?

 

安心したり、うれしい気持ちなら、ついていってもいいと思います。

でも、もし不安や苦しい気持ちであれば、

自分を犠牲にしている可能性があります。

本当はやりたくないのに、頼まれたから、子どもが学校に行けるならやってしまう、

これは、親としては苦しいことになります。

 

だから、何がつらくて、何だったら大丈夫なのか、

自分の中で整理してみてください。

 

そして、それを子どもに伝えてみましょう

「〇〇はできるけれど、〇〇はできないよ」

 

例:「毎日ついていくのはむずかしいけれど、週2回だったらできるよ」

「ずっとついていくのはむずかしいけれど、1時間目までだったらできるよ」

 

何でもOKにするのではなく、

大事なお子さんだからこそ、

この境界線を引くことが大切です。

 

もしお子さんが「えー!」とイヤがったら、

そのときに「じゃあ、どうしたらいいか一緒に考えよう」

考えればいいと思います。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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