学校に無理して行かせることが危険な理由 過剰適応
こんにちは。
不登校専門 公認心理師の川合仁美です。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
不登校のお子さんの今までの子育てを聞くと
実は「今まで手がかからなかった」
「いい子だった」
というお子さんも一定数います。
だから、子どもが不登校になると
ママさんの戸惑いも大きいと思います。
このタイプのお子さんは、「過剰適応」の可能性があります。
過剰適応とは、自分の気持ちを後回しにしてでも、他者から期待された役割に応えようとすること
まわりの環境にあわせすぎて、心身の健康が損なわれることです。
これは、不登校よりも将来が心配になります。
かなりの無理をして学校に行っているからです。
過剰適応の傾向があるお子さんは、
大人からは好かれます。
先生の期待に応えようとするので、
みんながやりたくない委員を自分からやってくれたり、
誰かのお世話係になったり、
先生の言うことをしっかり守るからです。
ここで大切なのは「本当はやりたくないのに」自分を「おしころして」やるということです。
そうすると、結果的に自己主張ができなくなります。
言ったら嫌われるかも、
もっと言えば、自分が何をしたいのか、したくないのかわからなくなるのです。
そして、過剰適応は
本人も気づかない(幼いころからずっとやっていて、染み付いている)
まわりも気づかない(いい子だと思われているだけ)
という危険性もあります。
発達障害の特性をもっているお子さんも
この過剰適応している可能性があります。
自分の個性をころして、
まわりと同じようにすることに「過集中」して、
実はすごく苦手なことをずっとしていて
こころは疲弊している可能性があるということです。
だから、不登校になったのであれば、
「もうつかれきった、限界を超えた」ということです。
過剰適応は
抑うつ状態
対人恐怖
にも相関があるとも言われています。
不登校のお子さんには、抑うつ状態や対人恐怖になっているお子さんも多いのではないでしょうか。
再登校に向かっていくときに気をつけていただきたいのは、
この過剰適応の傾向がまだお子さんにあるかどうか、ということです。
もしまだ残っていたら、
再登校したら、またがんばりすぎる(過剰適応)ので、
また学校に行けなくなります。
子どもの絶望感も大きくなるでしょう。
ではどうしたらいいのでしょうか?
一番は「その子らしさ」を大切にすることです。
その子が「どうしたいのか?」「どうしたくないのか?」
最初は子どももわからないでしょう。
でも感情が教えてくれます。
やってみて、想像してみて、
マイナスな感情であれば、それは心に反してやっているということ
プラスな感情であれば、それは心と一致しているとういことです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
今まで不登校のお子さんとママさんを支援してきて、
「真の解決は実はとてもシンプルなところにあるのではないか」と、
辿り着くことができました。
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