不登校の思春期のお子さんによかれと思ってやると逆効果になること
こんにちは。
不登校専門 公認心理師の川合仁美です。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
今日は思春期について書きたいと思います。
思春期は、小学5年生ぐらいから入口に入り、中学生〜高校生ぐらいまで続きます。
思春期は、子どもにとっても、親にとっても大変な時期ですが
とても大切な時期です。
まず、子どもは自分とは何者なのかというアイデンティティを確立していきます。
このアイデンティティを探るプロセスの中で、
まわりと自分を比べます。
そしてできている人を見て、落ち込んだり不安になったりします。
また自分のことを振り返る自己内省も強くなります。
子どもから大人に成長する中で、
極端な行動も現れます。
すごく子供っぽい行動をしたと思ったら、
大人っぽい行動をしてみたり、
反抗してみたり、
甘えてきてみたり。
また、すごく自信があるようなことを言ったあとに
全くないようなことを言ったり。
脳も発達途中で、どうしても衝動的になりやすくなります。
ホルモンももちろん大きく変わる時期ですね。
この思春期では、親子関係も変わっていきます。
第2次反抗期とよばれる
口をきかない
あいさつしない
口ごたえする
手がでることもある
などの反抗的態度も多くなります。
この反抗は、これから親と精神的に自立していきますよ
という表れでもありますので、
「今の時期があってよかった」思っていただくのも一つかと思います。
一つ、気をつけていただきたいことは、
親子でやってはいけないことがあります。
それは「アドバイス」
親はよかれと思って、子どもに聞かれたら解決してあげようと思って
いろいろアドバイスしますね。
これは、やらないほうがいいです。
もしアドバイスするのであれば、第3者に入ってもらうほうがいいです。
先生、塾の先生、カウンセラーなど。
もちろん親と第3者は連携(情報共有など)しておきます。
もしお子さんに発達の特性があるのであれば、
将来自立するときに、サポートを受ける練習にもなりますので、
第3者に入ってもらうといいでしょう。
とくに受験期で学校を決めるときは、気を付けるといいと思います。
思春期の子どもにとって、親からのアドバイスは
「説教」に聞こえるからです。
だから、受験に入る前に、
信頼できる第3者とつながっておくといいでしょう。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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