不登校のお子さんが何も話してくれない6つの理由

こんにちは。

不登校専門 公認心理師の川合仁美です。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

不登校のお子さんが、何を考えているのか、思っているのか

家で何も話してくれないと

ママさんとしてはもどかしいですね。

心配にもなるし、不安にもなるでしょう。

だからついつい追求したくなったり

小言を言いたくなったりすると思います。

 

でも、不登校のお子さんが話さないのには理由があります。

1つ目:心配・迷惑かけたくない

学校に行けていないことですでに迷惑をかけていると思っています。

優しいお子さんこそ、こう思っています。

だから、何か言うことで余計な心配、迷惑をかけたくないと考えるのです。

 

本当は言ってくれたほうが安心するのですが、

子どもにはそう考えられません。

 

2つ目:怒り

今まで大人にいろんなことを注意されてきた子どもにとって、

その怒りが蓄積していることがあります。

 

本当は怒りというよりも傷つきです。

大人にいろんなことを言われて、傷ついているので、

自分の話をしたくないと思うでしょう。

 

3つ目:怖い

2つ目と似ていますが、いろいろ注意されてきて、怒られてきた結果、

何かを自分が言ったら「怒られるかもしれない」と思って

怖くて言えないということもあります。

 

これは、繊細なお子さんに起きやすいです。

もともと顔色を窺ってしまう、感じ取ってしまう繊細さがあるので、

ママさんの感情を感じ取るのは早いはずです。

だから、ママさんの気持ちを考えたら言えないということになります。

 

4つ目:言葉にならない・苦手

言葉にならないというのは、なんと言葉に表出していいかわからないということです。

もやもやしているけれど、言葉にならないことって大人にもありますね。

子どもにはもっとあります。

 

また、言語能力が苦手なお子さんは、

自分の気持ちを言葉にすることが大変でしょう。

このタイプのお子さんは、絵を描いてもらったり、

他の視覚情報を使ったり

ちがう形で表現してもらうといいです。

 

また、普段「雑談」していないと、

自分の本当の気持ちは言えません。

雑談することで、関係性が作られていくので、

その基盤がなければ、大切な気持ちの話はできません。

 

そして、大人が子どもの話を共感していないと言葉になりません。

言っても無駄だと思ってしまいます。

 

5つ目:大人が話していない

ママさんはどれぐらい自分の気持ちを言葉にしていますか?

〇〇しなさい、いつになったらやるの?、なぜできないの?

これは自分の気持ちを言葉にしているわけではありません。

小言です。

 

感情の言葉を自分を主語にして伝えるということです。

〇〇だからママは心配なんだよ。〇〇だとママもイライラしちゃうよ。

 

もし何も言っていなかったと思ったら、ぜひこれから言葉にしてみてください。

 

6つ目:相談できない。

何か困ったときに誰かに相談できないのは、ヘルプをだせないということです。

この出し方がわからないというお子さんもいます。

 

この場合、ママさんもヘルプを出すのが苦手なことが多いです。

だれかに助けてというのは勇気がいります。

でも自分の弱いところをだして、助けてということは、とても強いことです。

そして、社会にでたときにとても大切なことです。

学校行った、勉強できる、これよりも大切なことなのです。

 

5つ目も6つ目も、親の言動が子どもにとってのロールモデルになるところです。

子どもは親の行動を見て学んでいきます。

だから、自分の行動はどうかなと振り返ってみるのもいいです。

 

でもヘルプをだすならば、不登校支援のことをちゃんと理解している専門家につながってください。

ただ「見守りましょう」だけで終わらない方とつながってくださいね。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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